若松絵画造形教室の皆様
先日からのニュースでは、いつもより厳しい寒さに加え、再度、各地では余震に見舞われているとも聞き、皆様の不安なお気持ちを思うと、驚きのあまり、お慰めの言葉も見つかりません。
かつてよりの、放射能という目に見えない魔物との戦いは、私の想像をはるかに越える、不自由で、恐怖の生活であろうと思われ、胸が痛む思いです。
私自身は、阪神淡路大震災の揺れを経験し、今は、世界各地での地震のニュースを聞くと、怖さで動くことが出来なくなってしまいます。しかし、娘は地震の時にはどうするのかを、幼稚園で教わっていて、一生懸命に私に説明してくれます。
このような娘を見ておりますと、前しか見ない、明日しか考えていない子供の気持ちに気づき、勇気づけられ、また、この子達のための素晴らしい平和な地球の将来を!とも思ったりします。
こちら、遠くハンブルクからではありますが、日々、娘たちは、大人には計り知れない、たくさんの思いを持って、絵画に取り組んでおります。私が普段、忘れてしまっている、前だけを見つめている強い心が、絵に表れ、勇気や元気をお伝えすることが出来れば幸いです。
最後になりましたが、展覧会に参加させていただき、ありがとうございました。娘も、日本で、自分たちの絵を見てもらえることを、うれしく、誇りに思っているようです。一日も早い復興と安心した生活を送られるようになることを、心よりお祈りいたしております。
住谷 由香
ハンブルグ宮田絵画教室保護者